中村酒造は、明治維新発祥の地山口県萩市で大正3年より清酒の製造を開始しました。
当蔵は、長州毛利藩13代当主・毛利敬親により安政2年に造成された姥倉運河のすぐそばにあります。
春頃には萩の風物詩である四ツ手網によるしろうお漁が盛んに行なわれ、新酒の出来上がる頃には漁も最盛期を迎えます。
大漁のしろうおを載せた船を人々が祝い喜ぶ情景に想いを馳せ、幸せや繁栄を願う気持ちが「宝船」という銘に込められています。
初代 中村聞輔が、明治35年に創業以来”地元に根付き、いつまでも変わらずに地元に愛される、本当の地酒”を作り続けています。

代表者は、大学等で日本酒の醸造に関する基礎知識を学んだ後、酒類卸小売業の会社で酒類販売の実務を経験して、家業である中村酒造㈱に入社しました。
入社後は、販路開拓を進めるとともに、杜氏として自醸酒の製造にも携わり、宝船の伝統をしっかりと受け継いでいます。
現在は、杜氏は次の世代(息子)に代替わりしていますが、代表者自身も自醸酒造りの現場に関わり、伝統の技の継承に努めるとともに新しい酒造りにも一緒に取り組んでいます。